トイレが壊れた時、多くの人は水道修理業者や水道局の指定工事店に連絡することを思い浮かべるでしょう。しかし、実はもう一つ、非常に信頼性が高く、見落とされがちな選択肢があります。それは、お使いのトイレを製造した「トイレメーカー」に直接修理を依頼することです。特に、ウォシュレットなどの電子部品が故障した場合や、比較的新しいモデルで原因が製品自体にありそうな場合には、メーカーへの依頼が最善の策となることがあります。 メーカーに直接修理を頼む最大のメリットは、その圧倒的な専門知識と安心感です。自社製品の構造や特性を誰よりも熟知しているため、原因の特定が早く、的確な修理が期待できます。交換が必要な部品も、必ず品質の保証された純正品が使われるため、修理後の再発リスクを低く抑えることができます。また、多くのメーカーはウェブサイトで修理費用の目安を公開しており、料金体系が透明で分かりやすいのも魅力です。不当な高額請求をされる心配がほとんどないため、安心して任せることができます。 一方で、注意すべき点もあります。メーカーの修理対象は、あくまで自社のトイレ製品本体に限られるのが一般的です。壁の中や床下の配管トラブル、トイレ全体の詰まりといった、建物側の設備が原因の場合は対応できません。また、地域によっては即日対応が難しかったり、料金が一般的な水道業者に比べてやや割高になったりすることもあります。 どこに頼むべきか迷った時は、故障の原因を見極めることが一つのヒントになります。「ウォシュレットのノズルが出ない」「便座が温まらない」といった電子部品の不具合であれば、迷わずメーカーに相談するのが賢明です。原因がはっきりしない場合や、水漏れが配管から起きている可能性が高い場合は、水道局指定工事店に依頼するのが良いでしょう。この使い分けを知っておくだけで、よりスムーズで確実なトイレ修理が可能になるのです。