日々の生活の中で欠かすことのできないトイレですが、実は家庭内で使われる水の中で最も多くの割合を占めているのがトイレであることは意外と知られていません。一般的に家庭全体の水使用量のうち、約三割近くがトイレによるものと言われています。そのため、家計を節約しようと考えたとき、トイレの水道代をいかに抑えるかは非常に重要なポイントとなります。まず、私たちが一回の洗浄でどれほどのコストを支払っているのかを把握することから始めましょう。標準的な古いタイプのトイレの場合、一回の洗浄で約十三リットルから二十リットルもの水が流れます。これを金額に換算すると、地域によって水道料金は異なりますが、一回あたり三円から四円程度になる計算です。家族四人が一日に平均五回ずつトイレを使用すると仮定すれば、それだけで一日あたり六十円から八十円、一ヶ月では二千円前後の水道代がトイレだけで発生していることになります。これは年間で見れば二万円を超える大きな出費です。これに対して、近年の最新型トイレの節水性能は驚異的な進化を遂げています。最新の節水型トイレであれば、一回あたりの洗浄水量はわずか三点八リットルから四点八リットル程度にまで抑えられています。古いトイレと比較すると、一回流すごとに約十リットル近い水を節約できることになり、水道代も一回あたり一円以下に抑えることが可能です。この差を年間で換算すると、家族四人の世帯であれば年間で一万五千円以上の節約になることも珍しくありません。このように、トイレの水道代を考える上で、まずは自分が使用しているトイレがどの程度の水を消費しているのかを知ることが第一歩となります。もし、設置から二十年以上が経過しているような古いトイレを使用しているのであれば、無理な節水術を駆使するよりも、思い切って最新型に交換することこそが、最も確実で効果の高い節約術となるでしょう。また、日々の使い方においても意識すべき点は多々あります。例えば、大と小のレバーを適切に使い分けることは基本中の基本ですが、意外と徹底されていないことも多いようです。多くの人は何となく大のレバーで流してしまいがちですが、小洗浄は大洗浄に比べて流れる水の量が二リットルから三リットルほど少なく設計されています。これを一年間続けるだけでも、数千円単位の差が生まれます。さらに、トイレットペーパーを過剰に使用しないことも大切です。ペーパーの量が増えれば、一回の洗浄で流しきれず、二度流しをしてしまう原因になります。これは水道代を二倍にするだけでなく、詰まりの原因にもなりかねません。