症状から原因と対処法を導く

水道修理
  • ある日突然、私の排水溝詰まり奮闘記

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    我が家の台所のシンクは、数週間前から少しずつ水の流れが悪くなっていました。最初は気のせいかと思う程度でしたが、次第に洗い物をするたびに水が溜まるようになり、その水位は日に日に上がっていきました。ゴミ受けのネットは毎日交換しているし、目に見えるゴミは取り除いている。それなのに、なぜ。そんなある朝、ついにその時がやってきました。朝食の片付けをしていると、シンクの水が全く流れなくなったのです。まるで栓をしたかのように、汚れた水がシンクの半分ほどまで溜まってしまいました。絶望的な光景を前に、私は途方に暮れました。まず試したのは、ドラッグストアで購入した液体タイプのパイプクリーナーです。強力そうな製品を選び、ボトル半分を注ぎ込んで数時間待ちましたが、結果は変わりませんでした。次に思いついたのは、ラバーカップ、通称「スッポン」です。しかし、これも効果はなし。それどころか、押し引きするたびに、ヘドロのような嫌な臭いが逆流してくる始末でした。万策尽きた私は、インターネットで原因を徹底的に調べることにしました。そして、「排水トラップ」という部品の存在にたどり着いたのです。ゴミ受けの下にあるお椀型の部品が、臭いを防ぐと同時に、詰まりの原因にもなりやすいこと。そして、それを外すと水が流れる場合、問題の核心はそこにあること。意を決してゴム手袋をはめ、恐る恐るそのお椀を回して外してみました。その瞬間、目に飛び込んできた光景と、鼻を突いた強烈な悪臭に、私は思わず後ずさりしました。お椀の内側と、その下の排水管の周りには、黒くてヘドロ状の、正体不明の塊がびっしりとこびりついていたのです。それは、長年にわたって蓄積された油と食材カス、洗剤カスが混ざり合った、詰まりの元凶そのものでした。吐き気をこらえながら、私は割り箸と古い歯ブラシを手に、その塊との格闘を始めました。一時間後、全ての汚れを取り除き、部品を元に戻して水を流すと、ゴボゴボという音と共に、水は嘘のように勢いよく吸い込まれていきました。この一件以来、私は月に一度、必ず排水トラップの掃除を欠かさず行っています。あの悪夢を二度と繰り返さないために。

  • アパート入居・退去時の水道元栓の開け閉め完全ガイド

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    アパートでの新生活の始まりと終わりには、電気やガスと並んで、水道の利用開始・停止の手続きが伴います。この際、手続きだけでなく、物理的な「水道元栓」の操作が必要になる場合があることを覚えておく必要があります。まず、アパートへの入居時です。事前に管轄の水道局へ連絡し、水道の使用開始手続き(開栓)を済ませておきます。入居日当日、室内の蛇口をひねっても水が出ない場合、元栓が閉められている可能性が高いです。玄関横などのメーターボックスを開け、元栓のハンドルまたはレバーを反時計回り、あるいは配管と平行になるように操作して開けます。この時、一気に全開にするのではなく、ゆっくりと時間をかけて開けるのが重要なポイントです。急激に開けると、水道管内の圧力が急上昇し、「ウォーターハンマー現象」と呼ばれる衝撃音や振動が発生し、配管や給湯器などの設備にダメージを与える可能性があるからです。元栓を開けたら、室内の蛇口から水が正常に出るか、また、赤錆や空気を含んだ水が最初に出ることがあるため、しばらく水を流してから使用を開始しましょう。一方、退去時には、事前に水道局へ使用停止(閉栓)の連絡を入れます。退去の当日に、管理会社の指示に従って元栓を閉める作業を行います。入居時とは逆に、時計回り、あるいは配管と直角になるように操作して、確実に閉めます。ただし、物件によっては、退去時の元栓操作は不要で、水道局の作業員や管理会社の担当者が行う場合もあります。自己判断で操作する前に、必ず契約書や退去時の案内を確認し、管理会社の指示を仰ぐことがトラブルを避けるための鉄則です。特に、冬場の寒冷地では、退去時に配管の凍結を防ぐための「水抜き」という特別な作業が必要になることもあります。入居と退去における元栓の操作は、新生活のスムーズなスタートと、円満な退去のために欠かせない手続きの一つなのです。

  • キッチン水栓の交換費用の内訳と相場を徹底解説

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    毎日の料理や洗い物で酷使されるキッチンの水栓は、長年の使用により水漏れや操作性の低下、デザインの陳腐化といった問題が生じます。その際、修理ではなく、最新の機能を持つ新しい水栓への交換を検討する方は少なくありません。しかし、いざ交換となると、一体どれくらいの費用がかかるのか、その相場が分からず不安に感じるものです。キッチン水栓の交換費用は、大きく分けて「水栓本体の価格」と「交換工事費」の二つで構成されています。まず、費用の大部分を占めるのが水栓本体の価格です。最もシンプルなハンドル式の単水栓や、お湯と水を別々のハンドルで操作するツーハンドル混合栓であれば、1万円台から見つけることができます。しかし、現在主流となっている、一本のレバーで水量と温度を調節できるシングルレバー混合栓の場合、その価格帯は2万円台から7万円程度と幅広くなります。特に、浄水器内蔵型や、センサーで手をかざすだけで水が出るタッチレス(非接触)型、ホースを引き出してシンクの隅々まで洗えるシャワーヘッド付きのモデルなどは、高機能である分、価格も5万円から10万円以上になることが一般的です。次に、交換工事費ですが、これは依頼する業者によって大きく変動します。一般的な水道修理業者やリフォーム会社に依頼した場合の工事費の相場は、およそ1万円から2万円程度です。この費用には、既存の水栓の取り外し、新しい水栓の取り付け、給水管・給湯管との接続、そして廃材の処分費などが含まれています。ただし、これはあくまで基本的な交換作業の場合です。既存の水栓が固着していて取り外しが困難な場合や、給水管の長さが足りず延長が必要な場合、あるいは壁付けタイプから台付きタイプへ変更するなど、配管の移設を伴う大掛かりな工事になる場合は、追加の費用が発生します。したがって、キッチン水栓の交換にかかる費用の総額は、シンプルなモデルであれば「本体価格2万円+工事費1.5万円=約3.5万円」から、高機能なモデルであれば「本体価格8万円+工事費1.5万円=約9.5万円」以上というのが一つの目安になります。